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2025年度版!CMSのシェアを比較!世界・日本別TOP10、おすすめツール、選ぶポイントも解説

2025/07/29公開
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CMSとは、Webサイトを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツを、一元的に管理し、必要な処理をするシステムです。CMSにはさまざま種類があるため、どのCMSのシェア率が高いかは、導入時の重要な指標になります。この記事では、企業のシステム管理担当や広報など、コンテンツ制作の担当者に向け、CMSのシェアを解説します。CMSの導入検討にぜひ役立ててください。

CMSとは?

まずCMSとは何か、概要や導入するメリットを交えて解説します。

概要

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の略で、Webサイトのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を管理・更新するためのシステムのことです。専門知識がなくても、Webサイトの作成や更新が簡単にできるため、多くの企業や個人が利用しています。

導入するメリット

CMS (コンテンツ管理システム) を導入する主なメリットは、Webサイトの制作・更新作業の効率化、コスト削減、SEO対策の強化、そしてユーザーの利便性向上です。これらのメリットにより、企業はより効果的な情報発信やWebマーケティング戦略を展開できます。

CMSの種類

CMSには無料のものと有料のものがあり、それぞれ特徴が異なります。無料CMSは初期費用を抑えられますが、機能やサポート面で制限がある場合があります。一方、有料CMSは機能が豊富でサポート体制も充実していますが、費用がかかります。

無料のCMS

メリット
  • 初期費用を抑えられる
  • 導入しやすい
  • カスタマイズ性に優れている場合がある
デメリット
  • 機能が制限されている場合がある
  • サポートが制限される
  • セキュリティ面で不安がある場合がある
  • 他システムとの連携が難しい場合がある

有料CMS

メリット
  • 機能が豊富
  • サポート体制が充実している
  • セキュリティ対策がしっかりしている
  • 他システムとの連携が容易の場合がある
デメリット
  • 初期費用や月額費用がかかる

CMSのシェア

CMSのシェアの内訳に関して、世界と日本のケースをそれぞれ解説します。

世界のCMSのシェア

W3Techsによると、2025年7月時点における世界のCMSランキングは、次の表のとおりです。

順位 CMSの種類 Webサイト全体のシェア CMSのシェア
1位 WordPress 43.4% 60.9%
2位 Shopify 4.8% 6.7%
3位 Wix 3.9% 5.5%
4位 Squarespace 2.4% 3.4%
5位 Joomla 1.4% 2.0%
6位 Webflow 0.9% 1.2%
7位 Drupal 0.8% 1.1%
8位 Adobe Systems 0.7% 1.1%
9位 Tilda 0.7% 1.0%
10位 Duda 0.7% 1.0%

WordPressは全Webサイトの43.5%で使用されており、世界のCMSシェアは61.0%です。
2022年2月時点ではWebサイト全体で43.3%・世界のCMSシェアで65.1%でしたので、世界のCMS全体-4%という結果がでております。
WordPress一強から、他CMSが少しづつ牙城を崩しつつあるのがわかります。

日本のCMSのシェア

日本のCMSのシェアは、どのような実態なのでしょうか。同じくW3Techsによると、2025年7月時点で、日本語を使用するCMSのランキングとシェアは次のとおりです。

1位 WordPress 83.1%
2位 Shopify 2.7%
3位 Adobe Systems 2.4%
4位 Jimdo 1.9%
5位 JustSystems Homepage Builder 1.6%
6位 Color Me Shop 1.5%
7位 Studio 1.3%
8位 EC-Cube 1.2%
9位 Hatena Blog 0.9%
10位 MakeShop Japan 0.6%

日本語を使用するWebサイトの調査では、世界のCMSシェアのような、CMSのみのシェアは公開されていません。
日本語のCMSは、Webサイト全体の83.0%がWordPressを使用しています。世界のCMSのシェアと同様にWordPressのシェアが圧倒的です。
2022年2月時点ではWebサイト全体で83.7%でしたので、こちらも-0.7%という結果がでております。
Jimdoが10位から4位に大きく順位アップしているのが特徴です。

世界トップシェアのCMSの種類

世界的にシェア率が高いCMSは、WordPressとShopify、Wixです。それぞれのCMSの特徴を解説します。

WordPress

WordPressは日本を含めた全世界で、圧倒的なシェア率を誇るCMSです。個人用サイトからコーポレートサイトまで、幅広い層に利用されています。
WordPress自体に、ブログ機能やページ更新機能などがついており、従来のツールよりWebサイトの作成や更新が、簡単に可能です。またプラグインが豊富にあり、いろいろな機能を追加できます。

Shopify

Shopifyは、世界シェア2位のCMSです。ECプラットフォームとしては、利用者が世界最大といわれています。機能としては、自社ECサイトの構築や、既存サイトからのデータ移行ができる点が特徴的です。
通常の在庫がある商品はもちろん、コンテンツのダウンロード販売や、在庫をもたない販売などにも対応します。ShopifyはSNSとの連携ができるため、各チャネルでの商品販売も可能です。

Wix

Wixは世界シェア3位のCMSです。マウスのドラッグ&ドロップ操作や、テキスト・写真の挿入だけでWebページを作れます。マークアップ言語やプログラミング言語などの専門知識がなくても、直感的な操作のみでWebサイトの運用をスタートできます。
テンプレートは目的や業種別に600種以上用意されており、自社に最適なデザインを選択可能です。

日本トップシェアのCMSの種類

世界シェアのCMSで紹介したCMS以外で、Adobe Experience ManagerとJimdoのCMSの特徴を解説します。

Adobe Experience Manager

Adobe Experience Managerは日本シェア3位のCMSです。一般的なCMSの機能だけでなく、ユーザの体験をトータルで向上させるソリューションサービスを、提供しています。
たとえばAdobe Experience Managerは、IoTに対応するデータ作成が可能です。新しいタッチポイントにおいても、パーソナライズされたユーザ体験を実現できます。

Jimdo

Jimdoは、ウェブ上でウェブページデザインのための全操作を行えるようデザインされている。フォーム、ブログ、ソーシャルネットワーキングなどの高度な機能を容易に設置できるうえ、プレビュー画面と編集画面を同一画面で表示することから、直感的な操作性をユーザーに提供しています。
誰でも簡単に操作できることからサーバーやHTMLの専門知識がないユーザーにもホームページが作成できるようになり、公式ホームページには様々な事例が掲載されています。

CMSのシェアの見方

日本トップシェアのCMSは、ECサイト運営に関連したCMSの導入が多い傾向にあります。しかし世界的にみるとCMSのシェアは、WordPressが圧倒的です。なぜWordPressは、上位なのでしょうか。

WordPressが上位の理由

WordPressが多くのウェブサイトで上位を占める理由は、主に無料であること、柔軟なカスタマイズ性、豊富なプラグイン、SEOに強い構造、そして情報が豊富であることなどが挙げられます。これらの要因が組み合わさり、初心者からプロまで幅広い層に支持されています。
ただしドメイン取得やサーバ設定など、Webサイト運用をはじめるためのインフラを整える必要があります。
また世界で最も利用されているCMSであるため、ハッキングの標的にされやすいです。特に、プラグインやテーマの脆弱性を突かれるケースが多いため、定期的なアップデートが不可欠です。

インフラ面を強化したCMSはAcquiaがおすすめ

WordPressのメリットと、WordPressにはないインフラ面の強みをあわせもつCMSとしてAcquiaが挙げられます。
Acquiaを利用すれば、サーバや開発環境、ログ管理、バックアップなどのインフラ運用もトータルでサポートされます。
オープンソースのイノベーションだけでなく、インフラ面を強化したCMSの導入を希望する企業に多く選ばれています。顧客体験を管理するプラットフォームから、インフラや開発者向けツールまで、CMSの運用や管理など幅広いサポートが保障されます。
Drupalに最適化されたPaaS(Platform as a Service)で、WAF(Web Application Firewall)やFedRAMP認証など、高度なセキュリティ機能を提供し、サイトの安全性を確保します。

自社に最適なCMSを選ぶポイント

最後に、自社に最適なCMSを選定するためのポイントを解説します。

運用目的にマッチするか

自社がCMSをとおして何を実現したいか、運用の目的を整理しましょう。情報発信の頻度やSNSとの連携など、CMSの種類により特徴や得意分野は異なります。
また自社の業態や提供する商品・サービス内容などに応じた、CMSの選択がポイントです。

必要な機能が搭載されているか

導入予定のCMSに、必要な機能が基本機能として搭載されているか、事前に確認しましょう。CMSはプラグインを追加することで、機能の拡張が可能です。
しかし、追加や拡張には別途多額の費用がかかる場合があるため注意が必要です。

ビジネスの成長に合わせた柔軟性と拡張性があるか

ビジネスの変化に対応できる柔軟性と、将来的な拡張性を考慮することが重要です。
自社のビジネス動向に沿った柔軟性のあるCMSを選択する必要があります。

セキュリティ対策に対応できるか

無料のCMSは自社で、ツールの保守やメンテナンス等、セキュリティ対策を講じなければなりません。
またベンダーが提供する有料のCMSは適宜、最新バージョンへのアップデートが必要です。どのようなセキュリティ対策がなされているか、事前に確認しましょう。

Webサイトの規模に合うか

継続的にWebページを増やす予定のあるコーポレートサイトは、CMS導入によりSNSとの連携の強さやスピーディーな情報発信が可能です。
対して、数ページで完結するサイトは、CMSのメリットを十分に享受できない可能性があります。

まとめ

日本では、ECサイト運営に関連したCMSのシェアが多い傾向にあります。一方、世界規模でみると、オープンソース型CMSであるWordPressのシェアが圧倒的です。
WEBSASのAcquiaは、コンサルティングからCMSの保守運用まで一貫して提供ができるCMSです。導入から運用までのサポートが手厚く、インフラ面の整備に不安な方も安心して利用できます。Acquiaの導入を検討の方は、お気軽にご相談ください。